いしかわゆき氏に学ぶ、もう一度「書く習慣」を取り戻す方法


「学生時代は日記が友達、なのに大人になってすっかり書かなくなってしまった」
「手帳や日記帳を買っても、ここ数年はほぼ三日坊主」
「むしろここ数年、手帳すら買わなくなってしまった」

いま、日常生活で文章を書く機会があまりない方、すごく増えていると思います。私もそうでしたが、最近読んだ本のおかげで書くことが習慣化出来つつあります。

今回は、「書く習慣」を取り戻すのにとても役に立った『書く習慣』という本をご紹介します。

created by Rinker
¥1,628 (2024/04/30 00:34:47時点 楽天市場調べ-詳細)


「慌ただしい日々に書き続けるためのコツ」についてご紹介するので、書く習慣を取り戻したい方は是非ご覧ください。

目次

書くことの大切さをあらためて振り返る

そもそも、書くことは脳にいいということが、脳科学的にも分かっているそうです。それは、実際にやってみると割と実感しやすく、書いてモヤモヤがすっきりしたり新たな発見があったりする、というのは誰もが経験したことがあるはずです。

人は解を得るために書く、解がわからないから書く。

ライティングに関するベストセラー『20歳の自分に受けさせたい文章講座(古賀史健)』より

書くことで正体不明のモヤモヤを可視化できる。
ひとりで悩みを解決したいときは書いてみよう。

『書く習慣』より

私も、有意義でいきいきと毎日を過ごしていたのは日記を書いていた時期だな、と思います。逆に、社会人になってなんとなく体調が優れなかったりネガティブ思考に陥ってしまいがちだった時期というのは、「書く習慣から遠ざかっていた」のではないかと、最近振り返って気づきました。

また、書かなかった時期というのは、単に忙しいから、だけでなく、自分の内面と向き合うのが怖かった時期でもありました。これは今思えば、とってももったいないことをしてしまったなと思います。

当時の感情はもう戻って来ないけど、「すごく刺激的な20代をどこかに残して置きたかったな」「書くことで辛い時期ももう少しうまく乗り切れたかもしれない」と今になって少し後悔しています。

書く習慣が続かない理由とは

とはいえ、実際には仕事や人付き合い、家事や育児と多忙な日々。

更に現代は、スキマ時間にもSNSやYou Tubeにネットフリックスと、誘惑がたくさんあり、限られた1日に「わざわざ書く時間を確保する」のは難しいのが現実です。

紙の本と手書きのノートだけだった時代と今では、書く環境が全然違います

私の場合の、書かなくなった理由を簡単にまとめるとこんな感じです。

私が書く習慣がなくなった理由

・昔書く時間にあてていた時間で、スマホを触るように(動画視聴やSNSなど)
・仕事や育児などで、そもそも書く時間が取れなくなった
・デジタルに慣れてしまい、「手書き」の習慣が遠のいてしまった
・更に、どうせ書くならブログやSNSで発信しよう!とチャレンジしては挫折…

多くの方が多かれ少なかれ同じことを感じていると思います。このような悩みに寄り添いながら、本書『書く習慣』では、「書く習慣」を定着させるアイデアがたくさん紹介されています。

書く習慣を定着させるアイデア集

私がこの本を読んで、特に印象に残って、かつ取り入れやすかったものを、ピックアップしてご紹介したいと思います。

※著者は、「せっかくなら、書いて発信しよう!発信するとメリットがたくさんあるよ」という考え方なので、やや発信寄りの内容です。

手元に手帳とペンを置いておく


これは非常に効果てきめんで、早速試してみたところ、書く機会が増えました。また、書きやすそうな手帳を買い足し、お気に入りのペンも見つけられたのですが、これも結構重要なポイントでした。「習慣化するには、まずは環境を整える」というのは多くの書籍でオススメされており効果が実証されている手法です。

好きなものについて書く

これは、どうしたら人に伝わる文章が書けるか=読んでもらえるか、につながる話です。ブログ運営を始めたばかりなので、取り上げました。

うまく書こうとするより、楽しんで書くこと、好きなものについて書くこと、愛を込めて書くこと。すると、文章にも自然と熱量が込められて、読んでくれる人にも伝わりやすい、そうです。

書くことが思い浮かばないときは「休んで、心がうるおう体験を」

基本的には書き出すと止まらなくなるタイプの私ですが、書けない時期というのが定期的にあります。その理由が書かれているのは初めてだったので早速メモしておきました。

心がうるおっていないと書けないひとは疲れていると「じぶんの好きなこと」すら忘れてしまう。だからこそ、意識的に疲れの原因から離れて心を休ませる必要がある。ex遠くに出掛けるなど

・書くことが思いつかないときは、インプットを意識的に増やす。ただし、(ちいさなことでもいいから)、心が動く体験がセットでないインプットには、意味がない

(私の解釈が含まれています)

書いたものの価値を、じぶんで決めつけてしまわない

この本でいちばん大事なポイントはここだと思ったので、最後に触れておきます。(こちらも、書くことを発信する場合の心構えです。)

・情報過多、AIが台頭する中で、何を書いてるかより、「誰が書いてるか」が重要になってくる。だからこそじぶんにしか書けない、体験談や感情には価値がある。

・自分では「ありふれた経験だし、つまらない」と思っても、誰かにとってはものすごく価値があるかもしれない。誰かひとりでもじぶんの文章で救われたなら、それで十分

・発信すると、時間差で誰かの役に立つことだってあるかもしれない。自分が寝てたり家事をしてるうちに昔書いた文章が誰かの心に響いたら、すごく素敵なこと。

まとめ

いしかわゆきさんは、「まずは純粋に書くことを自分自身が楽しもう!」と呼びかけます。上手に書くことより楽しく書くことこそが続ける秘訣、というのはそのとおりだと思います。

ブログを運営するにあたり、「自己満足ではだめ」「誰かの価値になっているか常に考えよ」というアドバイスが巷に溢れています。私も、せっかく書くならたくさんの人に読んでもらいたいですし、収益化にも憧れがないわけではありません。

でも、その前に、自分が書くことを楽しめているか、というのはとても大事だということです。楽しむことを全力で応援してくれているこの本を、定期的に読み返しながら初心を忘れないようにしよう、と思いました。

ちなみに、この記事では紹介しませんでしたが、「多くの人に読まれるためのコツ(技術)」も沢山書いてあって参考になります。

created by Rinker
¥1,628 (2024/04/30 00:34:47時点 楽天市場調べ-詳細)

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

30代後半子育て中のワーママ。現在サバティカルタイム中(第二子産休中)。インプット&アウトプット・日々の試行錯誤を記録するためにブログとTwitterをはじめました。人生の後半戦を自分らしく&家族と楽しく過ごすためにできることを発信していきます。

目次