内向型の会社員が仕事で活躍するために必要な3つのこと

今回は、話題の『「静かな人」の戦略書 騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する方法』(ジル・チャン Jill Chang著)を紹介します。

もし「じぶんは内向型かもしれない」と思うなら、この本は、自分の人生(特にキャリア)をより自分らしく築き上げていくために、よいきっかけを与えてくれると思います。

この本をオススメする人

・内向型ゆえ進路の幅を狭めがちな、就活中の学生さん
・周囲の外向型の同僚たちに圧倒されがちな、内向型の新卒〜若手社員
・アピール下手で人事評価がイマイチあがらない中堅社員

目次

『「静かな人」の戦略書』とは

著者は、台湾出身のジル・チャン(Jill Chang)。30代後半(23.2時点)の美人で聡明なビジネスウーマンです。自身も超がつくほどの内向型でありながら、ビジネスで大きな成功を収め世界中で講演を行っています。そんな彼女が、「静かな人の潜在能力」を最大限に引き出すため、経験から身につけたノウハウを惜しみなく紹介している本です。

海外で高い評価を得る話題のベストセラーで、日本では2022年6月に出版。かの有名な『内向型人間のすごい力』の著者スーザン・ケインも絶賛というお墨付きの本です。

内容(概要)

内向型人間の特徴をありありと描きつつ、内向型人間が様々なビジネスシーンでどのように対処すべきかを、本人の経験談や著名な内向型ビジネスマンの事例をもとに、まとめています。また冒頭では、読者が自分の内向型レベルを把握するための簡単なテストがあります。

目次:

■PART1:静かな人の「仕事」の戦略──冷静沈着に「戦略的思考」を生かす
■PART 2:静かな人の「人間関係」術──「深く聞く力」で人を魅了する
■PART 3 冷静な力を「人前」で生かす──完璧な準備で「質の高い」仕事をする
■PART 4:静かな人の「潜在能力」──しなやかな「リーダーシップ」を発揮する

引用元:https://amzn.asia/d/1Tc3VPY


台湾出身ということで同じ東アジアならではの問題点にも触れていて、「それ、分かるー!」と思える部分が多かったです。

感想

随所に、内向型人間の特徴が事細かに表現されていたのですが、「これまさにワタシのこと!」という驚きの連続でした。

読みながら、自分のことがより深く理解できるようになったと共に、客観的に文章として読むことで、内向型の思考回路ってなんかかわいい…、と、欠点と思えていたことがかわいく思えるようになります。

また世界中の著名な成功者達(ビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグなど)の事例が多数引用しながら、内向型人間のビジネスにおける強みについても沢山の記載がありました。

全体を通して、「内向型の私も案外悪くないかも」と励まされるような内容でした。

※ちょくちょく出てくる華やかな自慢話(?)はご愛嬌です。

『「静かな人」の戦略書』に学ぶ、内向型人間が仕事で活躍する方法

この本を読みながら私が気づいたことを、3つにまとめました。

その前に、前提として内向型人間にとっての良いニュースがありましたので抜粋します。

0. (前提)ここ10年で、世の中の内向型人間への理解が急速に広がっている

内向型に関する研究が急速に増え、関連書籍が次々に出版されるようになりました。また、データ分析も急速に進み様々なデータに基づく分析から、ビジネスシーンやスポーツ界で、内向型の人達への見方がよい方向に変わってきているそうです。

各チームがあらゆる選手関連データの統計解析を行ったところ、スタープレイヤーとの巨額の契約は、ロールプレーヤーとの契約にくらべて費用対効果が低いことが分かったのだ。これはメジャーリーグだけの話でなく、他の業界でも同じ傾向が見られる。ウォールストリートやシリコンバレーでも、ビジネスのスーパースターという神がかった存在への信仰が薄れてきた。

『静かな人の戦略書』

これまでは社交的で目立つ人ばかりが評価されてきたけれど、縁の下の力持ちの存在への評価が高まってきている、ということです。

また、2,000万人規模の調査から、アメリカ人の約半数は内向型タイプだということが分かったそうです。

kasumi

あの外向的社会の象徴ともいえるアメリカにもこんなに内向型人間が…!

世界には思っている以上に多くの内向型人間がいることも分かり、とても励まされました。

ではここから、本論に入ります。

1. まずは自分が内向型であるということを認めて受け入れる

内向型の人が陥りがちなパターンだと思いますが、外向型のコミュニケーション術や仕事の仕方を真似ようとする必要は全くありません。それよりも、内向型らしい戦い方を身につける方が、疲れにくいしストレスも溜まりにくいです。

何より自分を大事にしながら自分らしいスタイルを確立することこそ、長く成果を出し続けるためには有効です。

周りにいる目立っていて周囲の評価も高い、別の誰かにあこがれてしまう内向型の方は多いと思います。ですが、まずは自分が内向型であることを認めること、そして、内向型のよさをよく理解することが大事なポイントになります。

この本には、内向型にしか出来ないことや内向型の能力が沢山書かれています。これまで欠点だと思っていたことが実は強みなのかもしれない、と自分の良さに気づくきっかけになると思います。

2. 自分の価値観に忠実に、やりたいこと・達成したい目標を見つける

内向型と外向型では、仕事において大事にしているポイントがちがうようです。

簡単にまとめます。

仕事において大事にしていること

外向型:出世、昇給、世間体のよい職業、有名企業など
内向型:自分の内的刺激(やりがい・意義)、自分のエネルギーを消耗しないことなど

また取り組み方も、外向型が興味が移ろいやすいのに対し、内向型は目標が決まると一点集中、です。目標のためなら、多少苦手なことでも頑張れるのが内向型の強み。

この内向型ならではの個性を活かすためにも、

・自分がやりがいを感じられるような目標を設定すること
・それに沿った仕事を選ぶこと


が、非常に重要になります。

3. 問題解決型の思考で、ニガテなことへの対処術を身につける

苦手なものを克服するのはとてもむずかしいことです。例えば会社の飲み会やプレゼンなどは、いくら場数を重ねても苦手→得意になることは早々ありません。(これは私も経験済です)

ですが、苦手なことも、自分のストレスを最低限にするためにどうすればいいか、を考えて試行錯誤することなら出来ます。

例えば、プレゼンの場合、成功を決める要素は、本番:準備=1:9という割合だということを理解し準備を徹底的にがんばる、などです。(飲み会なら、断り方を習得する、でしょうか。)

嫌だな、やりたくないなという姿勢のままで取り組んでも何も改善しないけれど、工夫を凝らして試行錯誤していくというチャレンジを自分に課せば、徐々に自分なりの対処法は見つかると思います。

著者も、彼女なりに編み出したパーティーやプレゼンの乗り切り方を多数紹介しており、参考になる部分は多かったです。そういった工夫が自分のキャリアを大いに助けてくれることを教えてくれます。

まとめ

ここまで、内向型の人が仕事で成功するためにできることを、私なりにまとめてみました。

この本を読んで、私がやろうと思ったこと3つ

1. まずは自分が内向型であるということを認めて受け入れる
2. 自分の価値観に忠実に、やりたいこと・達成したい目標を見つける
3. 問題解決型の思考で、ニガテなことへの対処術を身につける


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この記事を書いた人

30代後半子育て中のワーママ。現在サバティカルタイム中(第二子産休中)。インプット&アウトプット・日々の試行錯誤を記録するためにブログとTwitterをはじめました。人生の後半戦を自分らしく&家族と楽しく過ごすためにできることを発信していきます。

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